Live

globe christmas party

No. 曲目
00 ナレーション
01 BOY MEETS GIRL(デモテープ)
02 So far away from home
03 SWEET PAIN
04 You are the one
05 DEPARTURES
06 INSPIRED FROM RED & BLUE
07 Sa yo Na Ra
08 FACES PLACES
09 wanna Be A Dreammaker
10 Judgement
11 Many Classic Moments
12 Feel Like dance
13 FACES PLACES
14 Judgement
- 赤鼻のトナカイ(KEIKO)
日程 会場
2004/12/24(金) 横浜BLITZ
ライブレポート
藤井徹貫
解説 & レポート

globeからのクリスマスプレゼント。 恋愛・結婚支援サイト「ピュアアイ」に登録した人の中から抽選で350人が無料招待された。

オープニング。 会場の照明が消え、GIVE YOUが流れ始めると客席の両脇にあるスクリーンにglobeの結成までのエピソードがテロップとともに流れます。 そしてナレーションが終わると、ステージ左からglobeの3人が登場。 立ち位置は従来どおり左からTK,KEIKO,MARC。 「今日のテーマはトーク&ライブということで僕が進行をしながらやっていきます。」とTKが語り、いよいよライブが始まりました。

まず、TKが一本のテープを取り出し、このテープに関するエピソードを語り始めました。 「KEIKOさんは物持ちがいいんだよね。avexにあるテープはもう古くてダメになっちゃてるし、 僕もこのテープのコピーをなぜか一本しか録らなかったんだよね」と、貴重なBOY METTS GIRLの音源を流します。 オリジナルではなく、ゆったりとしたアコースティックな感じのアレンジで、 デビュー前のKEIKOの歌声にTKのコーラスも綺麗に重なり、会場は初めて聴くその音源に聴き入っています。 途中まで流れたところで、再びトークへ。 「私がデビューできるかもまだ決まってない頃、小室さんに『僕の曲の中で何が好き?』って聞かれて、 『BOY MEETS GIRLが好きです』って言ったら『じゃあ歌ってみて』って言われて練習も何もしないで歌ったんですよ」とKEIKO。 TK「僕もプロの意地があったから、30分ぐらいでオケを作って、『これで歌ってみて』って」。

ここでユニット結成の話に移ります。 TK「ステージから落ちた時点でもう決めてたんだよね」。 これに対しMARCも、「僕もその話聞いてました」。 KEIKO「そうだったんだぁ〜」。 と、当時を思い出しながら語ります。 そんなトークの中、KEIKOが「ユニット」と言うところを間違えて「ゆにっこ」と言ってしまい、会場から笑いがおこります。 「ゆにっこってかわいいな〜」とKEIKO。 それにつられてTKも「マーク」を「マーコ」と言い間違えてしまいます。 KEIKOが「globeのマーコ・パンサーです」と言うと、ファンから「マーコ!」の声が。 MARCは苦笑いしながら「なんだってぇ」。 和やかな雰囲気でトークが進みます。

ユニット名の由来について、KEIKOが「ここにいる人達にとっては有名な話でしょうけど」と言いながら、 最初はオレンジになる予定だったという話を始めます。 ここでMARCが「ユニット名に『g』を入れたいって言ってなかった?」とTKに問いかけます。 それに対しTKが、「そう、globeもorangeも『g』が入ってるんだよね」と、ファンも初めて聞くエピソードもありました。

そして、So far away from homeを歌った後、なぜこの曲を選んだのかをTKが語ります。 「今日はへたっぴから始まってだんだん音楽的になっていく構成だから」と。 実際、ところどころミスがあり、MARCが「だからリハしようっていったんじゃん」という場面がありました。 また、この曲の『反対側のYesterday』という歌詞についてMARCが、ラスベガスにいるときに反対側の日本はまだ昨日なんだ、 と思ったことから書いたというエピソードを紹介しました。

次の曲はSWEET PAIN。 TKのピアノでKEIKOが会えな〜いときの♪と歌い始めます。 ところが、MARCがラップを4拍早く歌い始めてしまい、演奏が中断します。 TKとMARCが確認をとった後、再び最初から演奏が始まります。 しかし、今度はKEIKOが出だし入ることが出来ずにまたもやり直し。 3度目の演奏でようやく成功となりました。

ここで、KEIKOが今回のライブのスポンサーを知らなかったことが発覚。 KEIKO「今日のライブは貴重ですよね〜。300人ぐらいしか当たってないんでしょ?ライブの後に携帯でメール送るやつってなんだっけ?」。 ファン「ミッションコード!」。 KEIKO「そうだ、そうだ!それで当たったんでしょ?」。 ファン「ピュアアイ!」。 KEIKO「気合い??」。 ファン「出会い系〜」。 KEIKO「出会い?」。 ファン「出・会・い・系」。 というようなやりとりがあり、最前列のファンからピュアアイのチラシをもらってようやく理解した模様。 「ま、出会い系は置いといて」と、次の曲You are the oneに進みます。

MARC「この曲は小室さんが好きなんですよね?」。 TK「どうしても二人の声でやりたくて。」といったMCがあり、TKのピアノとともに演奏されました。

そして、次の曲はDEPARTURES。 この曲のタイトルについて、思いもよらないエピソードが紹介されました。 TK「この頃は気が狂いそうなほど忙しくって、空港にいるときにこの曲のタイトルを決めて電話で伝えなくちゃならなくて。 もうみなさんお分かりですよね?空港には書いてあるじゃないですか、DEPARTUREって」。 MARC「じゃあduty-freeになる可能性もあったんですね?」。 TK「duty-freeとかarrivalとか色々書いてありましたけど、DEPARTURESでよかったなと。 旅立ちの日という歌詞はもう決まってたんだけど、タイトルは全然考えてなかったんで」。 と、DEPARTURESの由来を語りました。

ここでサポートメンバーが登場。 ギター・葛城哲哉、ベース・吉田健。 ドラムは、TMのGet WildやKEIKOのon the way to YOUを叩いている山木秀夫さんという方だそうです。 そして、スタッフが、さっきまでTKが弾いていたピアノの前方にSTAGEAを運んできました。 TKが「このへんからいよいよ音楽的になっていきます」と語り、曲はINSPIRED FROM RED & BLUE。

曲の後、TKが、「この曲を作ってたとき、僕がKEIKOさんのことをどう思っていたかということですよね。」と、爆弾発言。 MARCが「暴露コーナーに行きましょうか!」と盛り上げますが、 TKは「まぁ、『どう思っていたか』ということですからね」と、それ以上は語りませんでした。

ここから「Sa yo Na Ra」,「FACES PLACES」、「wanna Be A Dreammaker」と立て続けに演奏し、ファンを魅了します。 バンドによる演奏は、フルデジタルライブとはまた違う良さがあります。 wanna Be〜のとき、KEIKOは大胆にもワンピースの裾を左手で捲り上げて歌っていました。

そして再びMC。 「本当にあのPV撮影は大変だったんですよ。36時間寝ないで撮りましたからね。」 と、KEIKOが4@SinglesのPV撮影の話をします。すると観客は「へぇ〜」というリアクションをとります。 KEIKO「これは(この話は)へぇなんだ!」と、ファンはもう知っているものだと思って話していたようです。 「そうなんですよ。2日かかって撮りましたからね」とKEIKO。

話はwanna Be A Dreammakerの話題に移ります。 TK「レコード大賞とった曲ってどれもみんな明るいコードじゃないですか。この曲のコード進行でレコード大賞とれたのはすごいと思うよ。 (wanna Be〜のコードを弾いて)こんなの怖いじゃないですか。この次に、こんなコード進行でレコード大賞とる曲が出たら褒めますよ。」と語ります。 さらに、「だから本当に自由にやらせてもらってますね。POPSでこんなコード進行は出来ないですからね。 本当にglobeで自由にやらせてもらってます。」と語りました。

そしていよいよ新曲の話題に。 KEIKO「みなさん新曲は聴きましたか?」MARC「カッコイイでしょ。」という問いかけに観客は「カッコイイ!」「最高!」と答えます。 MARCは「オレ、嬉しかったもん」と言っていました。 ここでTKが「エキサイトのアンケートでですね、(ファンは)24・5歳の方が多いんですよ。 ということは10年前だと、学生さん。 もちろんそれより年上の方もいると思うんですけど、それでも10年前は新入社員とかじゃないですか。 みんな人生の色んなところで選択をしてきたと思うんですけど、それぞれの選択を思い出しながら聴いてください」と語ります。 KEIKOが「ライブでは歌詞、聴き取れましたか?」と問いかけると、お客さんの一人が「あなたの名前をとにかく叫んだ」と叫びます。 「そこは聴き取れたのね。」とKEIKO。 そして、「まぁ、まだ(耳の後ろに手をあてながら)どんなんだろうっていう感じだと思うので、じっくり聴いてください」と語り、演奏に入ります。 ツアーではギターを弾いていたTKですが、このときはSTAGEAを弾いていました。 新曲が終わるとすぐにMany Classic Momentsの演奏に入りました。 この日はオリジナルバージョン。

演奏が終わりバンドメンバーが退場した後、MCに入ると、観客から「新曲発売して!」の声がかかります。 それに対しTKは「発売はすると思うよ」と明言しました。 ただ、「(発売するからには)売れたいからね」と慎重な発言も。 そして、「今日のライブもDVDにするように頼んでいる」と、この日来れなかったファンにも嬉しい情報がありました。

新曲についてTKが、「この曲はうまいこと成長していってほしいですね。」と語ります。 さらに、「今までの10年間を振り返って、10年の中でも判断(選択)をしなければならない機転となる時期があったと思います。」 と新曲のタイトルにかけつつ、現在がその機転となる時期であることを示唆します。 「今日のライブとツアーの両方を見ていただければ10年がより深くなるんじゃないかな。 今日来てくれた人達は本当に貴重だよね。 ひょっとしたら皆さんはこれからの10年の一番最初を見ているんじゃないかな。」

次の曲はFeel Like dance。 3人でグランドピアノを囲み、TKの伴奏でアコースティックなFeel Like danceを歌います。

演奏が終わるとTKから「ここで緊急事態。みんなにとっては嬉しいことかもしれないけど。」と発言が。 続けて、「完璧を目指すバンドの皆さんの要望でFACESとJudgementをもう一回撮り直すことになりました。」と言うと、会場は盛り上がります。 ここでスタッフが出てきてKEIKOのメイク直しをしたり、再びSTAGEAが運ばれてきたりしました。 この間に、観客からKEIKOに質問が飛びます。 「KEIKOさんに質問!ライブのとき、よく後ろを向くはどうしてですか?」。 これに対しKEIKOは「あれはですね、気を入れてるんです」と答えていました。 次にMARCに質問が飛びます。 「今日もエクステつけてるんですか?」。 MARCは髪に手をやりながら「そうだよ」と答えます。 そして、数日前のテレビでの、KEIKOがTKのことを普段「ぐっちゃん」と呼んでるという発言について、 観客から「『ぐっちゃん』ってどういう意味ですか?」と質問が。 KEIKOは笑いながら「まぁ追々ね…」とはぐらかしました。

そして、KEIKOが後ろを向いて『気』を入れた後、再びFACES PLACESを歌いました。 続けて新曲Judgementの演奏に移ります。 ところが、KEIKOが最初のところで歌詞を間違えてしまい、自ら演奏を止めます。 すると観客から「KEIKOがんばって!」「KEIKOなら出来る!」と声援が飛びました。 これを聞いてTKが「KEIKOのファンはポジティブだね」と語りました。 そしてやり直しまで少し間を取ろうとステージの前のほうに出てきたTKですが、 バンドメンバーが演奏を始めたため、慌ててSTAGEAのところに戻り演奏しました。

演奏が終わり、短いMCの後、TKとMARCが退場します。 MARCは観客に向かって右から順番に手を振ってあいさつしていました。 そして、KEIKOは「帰るタイミングを失っちゃったな」と言ってそのままステージに残ります。 すると観客から「アカペラで歌って!」という声がたくさんかかり手拍子が始まります。 それに合わせるようにKEIKOは赤鼻のトナカイをアカペラで歌ってくれました。 歌い終えた後、「来年また会おうね」と言って、ステージを後にしました。 KEIKOが去った後、客席の両脇のスクリーンにGVDのプロモーションビデオが流れ、今日のライブは終了。

無料招待での3時間近いステージ、幻のデモテープ、2回にわたる新曲の演奏などなど、ファンにとって素敵なクリスマスプレゼントとなりました。